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  • No : 1215
  • 公開日時 : 2019/03/29 11:59
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資産価格経路

資産価格経路
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回答

資産価格経路とは、金融政策効果波及経路の1つであり、政策金利の変化が、資産価格の変化を通じ、消費や投資に与える経路である。
 
例えば、ライフ・サイクル仮説と呼ばれる消費決定理論に基づけば、家計の消費は、人的資産(賃金)と金融資産からなる生涯所得によって決定され、生涯所得に対する限界消費性向は金利に依存する。このとき、政策金利が低下すると、割引率が低下するため、金融資産の価値が増加し、消費が増大する。
 
この他、Tobinのq理論と呼ばれる投資決定理論に基づけば、企業の投資は、「企業の市場価値/資本の再取得価格」として定義されるTobinのqに依存するため、政策金利が低下すると、企業の市場価値が増加し、新規の工場や設備などへの投資の費用が、その市場価値と比較し、相対的に低下するため投資が増加する。
 
 
 

 
(参考文献)
齋藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久「マクロ経済学」有斐閣,2010年

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