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  • 公開日時 : 2019/03/29 11:21
  • 更新日時 : 2023/02/07 09:36
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フォワード・ガイダンス

フォワード・ガイダンス
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回答

フォワード・ガイダンスとは、中央銀行が将来の金融政策の方針を前もって表明することによって、市場参加者の予想や期待に働きかけることで、金融政策の効果を高めることを意味する。
 
例えば、日本では1999年2月にゼロ金利政策が導入されたが、同年4月の総裁記者会見では「デフレ懸念の払拭が展望できるような情勢になるまで継続する」旨、表明された。これは、政策金利に関するフォワード・ガイダンスであり、将来にわたり事実上のゼロ金利が続くという市場の期待を強化し、金利の期間構造における「純粋期待仮説」を通じ、長期金利を引き下げる効果を持つ。これを「時間軸効果」と呼ぶ。
 
また、2013年4月に決定された量的・質的金融緩和政策においては、その継続条件として、「2%物価安定目標を安定的に実現するために必要な時点まで継続する」とされた。これは、資産買い入れに関するフォワード・ガイダンスの例である。また、このように期限を明記せず、政策目標の達成とリンクさせる形で実施する場合、「オープンエンド型」のフォワード・ガイダンスと呼ばれる。
 

 

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