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  • No : 1859
  • 公開日時 : 2019/09/30 12:05
  • 更新日時 : 2019/12/12 17:16
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(選好の)独立性

(選好の)独立性
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回答

選好の独立性(Independence)とは、不確実性下の意思決定において選択肢を比べる場合に、同じ結果をもたらすような部分は、その選択肢からの選択に影響を与えないことをいう。
 
具体的には、次のような性質を指す。まず、結果Aが結果Bよりも望ましいとする。次に、ある確率pで結果Aが得られ、残りの確率で結果Cが得られるくじXと、同じ確率pで結果Bが得られ、残りの確率で結果Cが得られるくじYを考える。このとき、くじXがくじYよりも望ましいとされる場合に、選好の独立性が満たされているという。独立性は、期待効用理論の公理の1つである。
 
例えば、ある個人にとってリンゴがミカンよりも望ましいとする。ある確率pでリンゴがもらえ、残りの確率でバナナがもらえるくじと、同じ確率pでミカンがもらえ、残りの確率でバナナがもらえるくじを比べた場合に、前者のくじがその個人にとって望ましいのであれば、選好の独立性が満たされる。すなわち、これらのくじの選択において、同じ確率でバナナがもらえることは、最終的な意思決定に影響を与えていないことが示唆される。
 

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