貨幣市場の均衡とは、実質貨幣供給量(実質マネーストック)と実質需要量が等しくなる状態である。実質貨幣需要は、
取引需要、
予備的需要、
資産需要の和であり、また、取引需要は所得の増加関数、資産需要は金利の減少関数であるため、予備的需要を捨象するならば、実質貨幣需要は所得の増加関数、金利の減少関数として定式化される。
したがって、名目マネーストックをM、物価水準をP、実質貨幣需要をL、所得をY、金利をiとすれば、貨幣市場の均衡式は、
となる。ただし、上式で「+」は増加関数、「-」は減少関数であることを示している。なお、上式は
LM曲線とも呼ばれる。