為替バンド制度とは、為替相場の動きを予め定められた変動可能な許容範囲内に制限する
外国為替相場制度を意味する。 ターゲット・ゾーン制度とも呼ばれる。
固定為替相場制度と
変動為替相場制度の中間的な為替相場制度であり、為替相場は許容範囲の中では自由に変動するが、上限、あるいは、下限に達した時には、固定為替相場制度下と同様、通貨当局は為替市場に介入する義務を持つ。
金融政策の独立性をある程度維持できる上に、為替相場の変動をある程度抑えることができるというメリットを持つ。
欧州通貨制度(European Monetary System、EMS)の
欧州為替相場メカニズム(European Exchange Rate Mechanism、ERM)では、参加国は2国間で中心平価を定め、その上下各2.25%(ただし、イタリア・リラのみ上下各6%)、計4.5%の変動幅が設定された。