固定為替相場制度(Fixed Exchange Rate System)とは、自国通貨の価値を、予め定められた公定平価で、特定の外国通貨(基軸通貨)や通貨バスケットに固定する
外国為替相場制度を意味する。自国通貨の価値を外国通貨に釘打ち(peg)するように固定することから「ペッグ制度」とも呼ばれる。
通常、米国のドルなどの単一通貨に対し固定する「
単一通貨固定相場制度」を意味する場合が多いが、広義には、さまざまな類型の為替相場制度が含まれ、その範囲は分類の仕方により異なる。
また、外国為替相場制度を「ハード・ペッグ制度」、「ソフト・ペッグ制度」、「自由変動」の3つに大別する場合には、「ハード・ペッグ制度」には「通貨同盟」、「ドル化」、「カレンシー・ボード制度」が含まれ、「ソフト・ペッグ制度」には「単一通貨固定相場制度」、「
通貨バスケット制度」、「
クローリング・ペッグ制度」、「
為替バンド制度」、「管理変動相場制度」が含まれる。
【図】