強度(ストロングフォーム)の効率性(Strong-form Efficiency)とは、すべての公開情報に加えて、企業の内部情報も市場価格に反映されていることを指す。
強度(ストロングフォーム)の効率性が成り立つときには、
インサイダー情報を使っても株価を予測することはできない。現実の市場は強度(ストロングフォーム)の効率性は成り立っていないとされていることから、インサイダー取引は禁止されている。
強度(ストロングフォーム)の効率性の下では、内部情報を集めても超過リターンを獲得することはできないため、投資家はだれも内部情報を集めるインセンティブがなくなる。これにより、内部情報が価格に反映されないため市場の効率性が成り立たなくなる。これはGrossman-Stiglitzのパラドックスと呼ばれている。