準備預金制度とは、金融仲介機関に対し、受け入れている預金などの一定比率以上の金額を中央銀行にある各金融仲介機関名義の当座預金口座に預け入れることを義務付ける制度である。対象となる金融仲介機関は、
銀行、農林中央金庫、預金残高1,600億円超の
信用金庫である。
元来、準備預金制度は、預金者保護の観点から予期せぬ預金の引き出しに備えることを目的として開始された。今日、準備預金制度に基づく日銀当座預金は、金融仲介機関同士の決済手段、金融政策の手段としても用いられる。
日本では
日本銀行に各金融仲介機関が当座預金口座を有しており、準備預金制度に基づき当座預金口座に預け入れなくてはならない最低金額を法定準備預金額(または所要準備額)という。