テキーラ効果(Tequila Effect)とは、メキシコ通貨危機をきっかけに南米諸国のみならずアジアや欧州の国々にも波及した、先進国への一時的な資本逆流現象をいう。
メキシコ通貨危機が発生した当時、1980年代からの資本移動の自由化によって資本の活発な流出入が発生しやすい環境にあった。メキシコをはじめとする新興国においては、国内での規制緩和等によって海外投資家からの資本流入が増加していたが、
通貨危機の顕在化によって一気に国外へ資本流出した。
(参考文献)
『平成26年度版通商白書』,経済産業省,2014年