利付債とは、額面(金額)で発行され、一定期間ごとに利息(クーポン)が支払われ、満期時には
額面が償還される債券のことをいう。利付債は2種類ある。定期的に支払われる利息が一定であるものを固定利付債、利息の金額が変わるものを変動利付債という。変動利付債の利子率は現在の景気や物価などを反映した市場実勢に合わせて変動する。例えば、日本の個人向け
国債の利率は10年利付国債の利回り等に合わせて半年毎に調整される。そのため、固定利付債に比べて、変動利付債の価格は金利の変動によって影響されない。
図は3年物、年1回利払い、クーポン・レート5%、額面100円の固定利付債のキャッシュフローの例となる。
この例では、3年物の固定利付債の最終利回りは10%であるとすると、債券の現在の理論価値は下記式によって計算できる。
【式】利付債価値の計算の数値例