MM第2命題(Modigliani-Miller PropositionⅡ)とは、
MM命題を資本コストの観点から見たもので、資金調達方法別の資本コストの間に成立する関係について示した命題である。
完全資本市場の前提のもとでは、
株主資本コストと財務レバレッジについて、下記式が成立することを示す。
【式】
上記の関係式を図示すると下記図のようになる。
【図】株主資本コストとレバレッジの関係
上記図から分かるように、企業の事業全体にかかる資本コストである加重平均資本コスト(
WACC)は、レバレッジによらず一定であり、MM命題が成立する。しかし、
資本構成とは独立に加重平均資本コストが一定で
企業価値が不変であっても、株主資本コスト
rEは、財務リスク(Financial Risk)に対するプレミアムを反映し、レバレッジに比例して高くなることを含意している。