キャリアコンサーン(Career Concern)とは、経営者や従業員が自身の在職期間を考慮して、機会主義的な行動をとることである。
例えば、経営者は、在職している期間の業績にしか関心がないかもしれない。これは、経営者の報酬体系が、彼らが在職している期間の業績や株価と連動している場合が多いからである。この場合、経営者は長期的な
企業価値を最大化する行動をとるのではなく、経営者自身の報酬を最大化するために短期的な利益を志向する(
ショートターミズム)可能性がある。
ほかにも、経営者が自身の報酬を考慮して、
利益調整を行っていることが明らかになっている。