外国為替相場制度とは、
外国為替取引において、通貨間の交換比率、すなわち、為替相場を決定する制度を意味する。
為替相場を一定の値に固定する「
固定為替相場制度」、市場の需給に任せて変動させる「
変動為替相場制度」、及び、その中間に位置づけられる「中間的為替相場制度」の3つに大別される。または、「ハード・ペッグ制度」、「ソフト・ペッグ制度」、及び、「自由変動」の3つに大別される場合もある。なお、「ペッグ制度」とは、固定為替相場制度のことを意味し、自国通貨の価値を特定の外国通貨に釘打ち(peg)するように固定することから、このように呼ばれる。
下記図は、外国為替相場制度を分類したものである。図においては、「
国際金融のトリレンマ」に基づき、右方にいくほど、為替相場は安定化するが金融政策に独立性がない制度、一方、左方にいくほど、金融政策に独立性はあるが為替相場が不安定となる制度となっている。
【図】
