単一通貨固定相場制度とは、通貨当局が予め定められた公定平価で自国通貨を単一の外国通貨に固定する制度を意味する。通常、
固定為替相場制度という場合は、この制度を指す場合が多い。公定平価を自国通貨が安くなる方向に変更することを切り下げ(Devaluation)、自国通貨が高くなる方向に変更することを切り上げ(Revaluation)と呼ぶ。
例えば、
ブレトン・ウッズ体制下において、日本は単一通貨固定相場制度を採用しており、1米ドル=360円という公定相場で円を単一の外国通貨ドルに固定していた。また、この公定相場は、1971年のスミソニアン協定において1米ドル=308円に切り上げられた。