流動性プレミアム仮説(Liquidity Premium Hypothesis)とは、投資家の流動性に対する選好から、
金利の期間構造が右上がり(
順イールド)になるという仮説である。
第1に、投資期間が長くなるほど、将来の金利の変動によるリスクは大きくなることから、長期債券は短期債券に比べて、
価格変動リスクが大きくなる。第2に、長期債券は償還までの期間が長く、
流動性リスクが大きくなる。長期債券を市場で売却することも可能であるが、買い手を見つけることが難しい場合や、不利な条件で取引を行わなければならない場合があるため、流動性を求める投資家は、このようなリスクを回避しようとする。流動性プレミアムとは、このような価格変動リスクや流動性リスクに対して発生するプレミアムのことである。