純粋期待仮説(Pure expectations hypothesis)とは、将来の金利に関する期待によって、
金利の期間構造が決定するという仮説である。
例えば、将来の金利が上昇すると投資家が考えていたとすると、現在から1年先のスポット・レート(st,1)と1年後の1年先のスポット・レートの期待値(Et (st+1,1))を比べると、1年後の1年先のスポット・レートのほうが大きくなる。無裁定であるならば、1年後の1年先のスポット・レートは、現時点での1年後から2年後までのフォワード・レート(ft,1,2)であるといえる。そのため、現時点の現在から2年後までのスポット・レート(st,2)は、現在から1年先のスポット・レートよりも高くなり、イールドカーブは右上がりの形状となる。
【図】