特定期間選好仮説(Preferred Habitat Theory)とは、投資家は特定の期間を
選好し、別の期間に投資するには、リスクやコストを補うようなプレミアムを求めることから
イールド・カーブの形状を説明する仮説である。
例えば、投資家が短期債を選好する場合、この投資家は長期債にかかわるリスクや取引コスト以上の十分なプレミアムを得られない限り、長期債には投資しない。この場合、イールド・カーブは
順イールドとなる。反対に投資家が長期債を選好する場合、この投資家は短期債にかかわるリスクや取引コスト以上の十分なプレミアムを得られない限り、短期債には投資しない。この場合、イールド・カーブは
逆イールドとなる。
(参考文献)
Modigliani, F., & Sutch, R. (1966). Innovations in interest rate policy. The American Economic Review, 56(1/2), 178-197.