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  • 公開日時 : 2019/03/29 12:06
  • 更新日時 : 2024/02/14 09:47
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カレンシー・ボード制度

カレンシー・ボード制度
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カレンシー・ボード制度(Currency Board System)とは、自国通貨を特定の外国通貨に一定の公定平価で完全に兌換することを保証する外国為替相場制度である。
 
自国通貨と外国通貨との完全な兌換を保証するためには、通貨当局はマネタリー・ベース(ハイパワード・マネー)に等しいか、それ以上の外貨準備を保有することが必要となる。下記図は、通常の通貨当局のバランス・シートとカレンシー・ボード制度を採用する通貨当局のバランス・シートの相違を示したものである。
 
【図】
通常の通貨当局のバランス・シートとカレンシー・ボード制度を採用する通貨当局のバランス・シートの相違の図
通常の通貨当局のバランス・シートでは、資産項目の外貨準備が、負債項目の和であるマネタリー・ベースを下回っているため、自国通貨と外国通貨の完全な兌換を裏付けることができない。一方、カレンシー・ボード制度を採用する通貨当局のバランス・シートでは、外貨準備とマネタリー・ベースが等しくなっていることがわかる。これは、金本位制度における金が外国通貨に置き替わったものとも解釈できる。

カンレンシー・ボード制度下では、一定の公定平価での自国通貨と外国通貨の兌換が完全に保証されるため為替相場は安定化する。一方、通貨当局は外貨準備の増減と等しくなるように受動的にマネタリー・ベースを増減させなければならないため、金融政策の独立性は放棄される。
 

 

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