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  • 公開日時 : 2021/12/01 16:57
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欧州通貨統合

欧州通貨統合
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欧州通貨統合(European Monetary Integration)とは、欧州連合(EU)内の複数の国家間における通貨統合を意味する。なお、通貨統合とは、複数の国が一元的な金融政策の下で、単一通貨を法定通貨として共有することに合意している状況を指す。
 
欧州では、1989年4月に発表された「ドロール報告書」において、EUにおける「経済通貨同盟」を3段階アプローチに基づき進めていくというロードマップが示された。経済通貨同盟とは、域内における「人、モノ、サービス」の移動を自由にし、単一市場を形成する「経済同盟」と、欧州各国が通貨主権を欧州中央銀行に委譲し、一元的な金融政策の下で単一の共通通貨を導入する「通貨同盟」を意味する。

1990年7月から1993年12月の第1段階では、域内市場統合を促進するため、「人、モノ、サービス」の移動の自由化が進められた。続いて、1994年1月~1998年12月の第2段階では、マクロ経済政策の協調を強化するため、各国は、1993年に発効したマーストリヒト条約で定められた経済収斂基準(欧州通貨同盟に参加するための条件)を達成することが求められた。また、欧州通貨機構(EMI:European Monetary Institute)が設立され、1998年6月からは欧州中央銀行(ECB)に引き継がれた。最後の第3段階として、欧州通貨単位(ECU)を引き継ぐ形で、1999年1月に共通通貨ユーロが導入され、欧州中央銀行による一元的な金融政策が開始された。
 
また、2002年1月よりユーロ貨幣の流通が開始された。2021年7月現在、EU加盟国(27か国)のうち19か国がユーロに参加している。欧州通貨統合に参加し、欧州中央銀行による一元的な金融政策が行われている経済圏ををユーロ圏と呼ぶ。なお、欧州通貨統合に参加していないアンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン、モンテネグロ、および、コソボにおいてもユーロが使用されている。
 
 

 

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