安定株主とは、企業の業績や株価の動きに左右されず、長期にわたって当該企業の株式を保有し続ける
株主のことである。
日本では、1960年代半ばから1970年代初頭にかけて資本自由化が進められた。この時、海外資本の流入、特に海外企業による資本進出を認める自由化が段階的に行われた。当時、日本企業の海外資本の流入に対する危機感は極めて高く、企業同士、または銀行と企業の間で株式持ち合いが進められ、相互に安定株主になるという防衛策をとることで海外資本の流入に対抗した。
なお、経営者に対する株主のガバナンス機能が低下することが懸念され、2000年代以降、日本の
株式持ち合いは解消が進んでいる。