売上債権(Trade Receivables)とは、売掛金と受取手形などの総称である。
企業は商品の販売代金を直ちに受け取らず、売掛金や受取手形という形で受け取り、後日、決済を行うことがある。代金の決済が行われるまで、売り手である企業は買い手企業へ資金を貸していることになる。そのため、売掛金や受取手形は売上債権と呼ばれる。
例えば、企業Aが企業Bに商品を販売し、3か月後に対価となる現金を企業Bから受け取るという取引を行ったとする。この場合、企業Aは、売掛金を計上する。このとき、企業Aが企業Bから現金を受け取るまでの3か月間は、売掛金を計上している企業Aが販売先である企業Bに対して信用を供与していることになる。