為替ヘッジとは、将来の為替変動リスクを回避することを意味する。
将来時点において、外貨建てで輸入代金を受け取り、これを自国通貨に交換する場合、または、外貨建てで運用している資産を売却し、これを自国通貨に交換する場合、将来時点の
直物為替相場が変動すると、受け取ることができる円建て金額が変動する。これを為替変動リスクと呼ぶ。
例えば、3か月後に1万ドルを受け取り、円に交換する場合、3か月後の直物為替相場が1ドル=100円であれば100万円を受け取ることができるが、これよりも円高・ドル安の水準となり、1ドル=90円となれば90万円、一方、円安・ドル高の水準で1ドル=110円となれば110万円となる。
この場合、現在の時点で、3か月後に1ドル=100円で1万ドルを売却する契約を結んでおけば、3か月後の直物為替相場の変動にかかわらず、100万円を受け取ることができる。