分離定理(Separation Theorem)とは、
危険資産の組成が投資家の
リスク選好と無関係に行われることをいう。
この定理では、投資の意思決定は2段階に分けられる。第1段階は、リスク資産だけを対象に最適な投資比率の危険資産
ポートフォリオを作成するという意思決定である。第1段階で選択されるポートフォリオは接点ポートフォリオと呼ばれる。第2段階は、接点ポートフォリオと
安全資産の投資配分の比率を決めるという意思決定である。
すべての投資家は同じリスク資産のポートフォリオを保有し、リスク選好に応じて安全資産の比率を変更する。