トータルリターンスワップ(Total Return Swap)とは、
原資産のキャピタルゲイン・インカムゲインなどを全て含むリターンと事前に取り決めた金利を交換する取引である。
株価のリターンや配当などの原資産から生まれた全てのキャッシュ・フローと、固定金利や変動金利を交換する。全てのリターンを支払う者をトータルリターンペイヤー(Total Return Payer)、受け取る者をトータルリターンレシーバー(Total Return Receiver)と呼ぶ。トータルリターンペイヤーが保有する原資産のリスクをヘッジするために用いられる。また、トータルリターンレシーバーは、原資産を保有することなく原資産からのリターンを得られるため、ファンドなどがより多くの資産をポートフォリオに組み込む際にも用いられる。