想定元本(Notional Amount)とは、
デリバティブ取引や
スワップ取引で、金利計算のために用いられる元本のことである。そのため、実際の取引では、計算に用いられた想定元本は交換されないのが一般的である。
例えば、5%の固定金利と
TIBOR+2%の変動金利を交換する
金利スワップでは、実際に交換されるのは利子部分のみである。しかし金利を計算するためには、元本にあたるものが必要となる。仮想的な元本を100万円(想定元本)とすると、交換される金利は、5万円と100万円×(TIBOR+2%)のみとなる。