同族企業(Family Firm)とは、一般に特定の親族によって所有される企業のことをいう。
日本の法人税法では、上位3株主の持ち株比率が合計で50%を超える会社が「同族会社」と定義されている。同族企業の形態は大きく2つに分けられる。第1に、特定の家族のメンバーが直接に経営に携わる形態をとるものである。第2に、専門経営者に経営を委任し、当該経営者に対して家族は任免権を持つ形態をとるものである。
同族企業では所有者である親族が直接、経営を行っているか、または経営者に対して直接モニタリングが行われていることから、所有権と経営権の分離によって生じる
エージェンシー問題は、同族企業でない企業に比べて深刻ではないとされる。