スタンドアローン・イシュー(Stand Alone Issue)とは、
M&Aにおいて対象会社・事業が既存の親会社・企業グループから離脱し、単独での事業運営を必要とされる場合に発生する問題をいう。
具体的なイシューはケース・バイ・ケースであるが、一般的にはビジネス面(共同開発、購買、営業、物流など)、設備(オフィス、工場・生産設備など)、特許・商標・ライセンス、ファイナンス(財務・経理・保険など)、ITシステム、人事制度(年金、退職金、福利厚生など)など、多岐に亘る。
スタンドアローン・イシューは、買収後の対象会社・事業の運営に関わる重要な要素であり、買い手は取引の初期段階より対応方針の検討を進め、デュー・ディリジェンスを通じてイシューを明確化する必要がある。また、スタンドアローン・イシューに対する手当てとして、取引後一定期間売り手によるサポートを約束するTSA(Transition Service Agreement)を締結するケースもある。