国際分散投資(International Diversification of Investment Portfolios)とは、国内のみならず、海外の金融資産を
ポートフォリオに組み入れて投資することを意味する。
国内の金融資産のみで構成されるポートフォリオは、自国の経済ファンダメンタルズに対する独自ショックの影響を受けやすく、その期待収益率の分散が大きくなると考えられる。一方、異なる経済ファンダメンタルズを持つ海外の金融資産の期待収益率と、国内の金融資産の期待収益率の相関は低いと考えられる。このため、海外の金融資産を組み入れることで投資機会集合が拡大し、この結果、ポートフォリオの期待収益率を低下することなしにリスクを軽減できる。
実際に国際分散投資を行う際には、先進国・新興市場国、アジア・北米・南米・ヨーロッパなど投資先の国や地域、および、通貨の分散、さらに、株式・債券など金融資産の分散が行われる。