アジア通貨単位(Asian Monetary Unit、AMU)とは、域内経済のサーベイランス(相互監視)、為替相場政策協調のベンチマークとして、経済産業研究所(RIETI)が算出する仮想的な通貨バスケット単位を意味する。ユーロ導入以前に
欧州通貨制度(EMS)の下で採用された
欧州通貨単位(ECU)の算出に用いられた手法に基づき、東アジア通貨の加重平均値として算出される。
具体的には、ASEAN+3(日本、韓国、中国)の計13通貨に対し、各国の購買力平価で測ったGDPのシェアと、当該国が抽出された国々の総貿易額(輸出と輸入の合計)の中に占めるシェア双方の算術平均をウェイトとした加重平均として算出される。