中央集権型ネットワーク(Centralized Network)とは、中央サーバによって管理されているネットワークシステムである。
中央集権型ネットワークの代表例として、法定通貨や銀行システムなどが挙げられる。法定通貨では、各国の中央銀行が通貨システムを管理しており、中央銀行が通貨の発行量をコントロールしている。銀行システムでは各銀行の中央サーバ(中央管理者)が管理しており、預金管理や口座間送金などは中央サーバを通じて行われる。
中央集権型ネットワークを採用したシステムの参加者は、中央サーバを通じて他の参加者とつながっている。そのため、参加者Aと参加者Bが取引を行うには、中央サーバを経由して行わなければならない。取引の安全性は、中央サーバの管理者の信用や技術などによって担保されているが、中央サーバが悪意ある第三者に不正に利用された場合、望んだ取引が行えない可能性がある。