IMF(International Monetary Fund、国際通貨基金)とは、
国際通貨制度の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関である。本部は米国のワシントンD.C.にある。
1944年、米国のニューハンプシャー州ブレトン・ウッズで開催されたブレトン・ウッズ会議において、第2次世界大戦後の国際通貨制度についての協議が行われ、米国がドルを金に固定させると同時に、米国以外の国は自国通貨をドルに固定させる金・ドル本位制度の採用が決定された。また、この国際通貨制度を支えるために各種の融資制度(ファシリティ)を備えたIMFの設立が合意され、1947年から業務を開始した。
1970年代に多くの先進国が
変動為替相場制度に移行するなど国際通貨制度が変遷する中、IMFは、為替相場の安定のために各国の為替相場や為替政策を監視するとともに、
国際収支危機に陥った国に対して金融支援(融資)を行っている。