債券の募集形態は大きく公募と私募の2つにわけられる。私募債とは、少数の特定の投資家を対象に発行される債券である。
日本の私募債には、一般的に、少人数私募債とプロ私募債がある。少人数私募債とは、発行対象の人数が50未満であり、発行規模が1億円以下のものである。プロ私募債とは、人数にかかわらず、金融商品に関する専門的知識及び経験をもつプロの
機関投資家を対象としたものである。
私募債は
公募債に比べて発行する際のコストが小さいというメリットがあり、例えば、
有価証券報告書を提出する必要がないことなどが挙げられる。一方で、少人数に募集するため、私募債で資金が集まらない場合も考えられる。