デフレーションとは、経済全体の財やサービスの価格の平均値を表す物価水準が、ある程度の期間、持続的に下落する現象を意味する。日本語ではデフレと略される。
典型的には、デフレーションは、経済全体での総需要が総供給を下回るときに生じる。この総需要と総供給のギャップが、技術革新などを通じた生産費用の低下による総供給の増大に起因する場合は、物価水準が低下するとともに生産量は増大する。一方、総需要の縮小に起因する場合は、物価水準が低下するとともに生産量は減少し、景気は悪化する。この景気の悪化に伴い賃金が低下すると、総需要が縮小する結果、さらに物価水準が低下し、これがさらなる賃金の低下を招く、という「デフレ・スパイラル」に陥る危険がある。