広義には銀行と顧客(貿易業者、海外旅行者、対外投資を行う者など)の間で取引が行われる対顧客市場も含むが、狭義には、銀行間で取引が行われる
インターバンク市場を指す。インターバンク市場では、対顧客市場で生じた外国為替の持ち高の過不足を調整するため、相互に売買が行われ、この売買は、主として外国為替ブローカーを通じて行われる。
なお、ここでいう「市場」とは、特定の物理的な場所を意味するものではなく、特定の枠組みの中で行われる取引全体を示す抽象的な概念であり、多くの取引は電話や電子機器を通じて行われている。
下記図はサマータイム時の日本時間で示された世界の外国為替市場のタイム・テーブルである。1日の外国為替市場は、日付変更線の西にある国から順にオープンし、その後、各国・地域に引き継がれていく。このため、24時間外国為替取引を行うことができる。
【図】