具体的には、日本銀行当座預金を「基礎残高」、「マクロ加算残高」、「政策金利残高」の3階層に分割し、基礎残高にはプラス0.1%の金利、マクロ加算残高には0%の金利、政策金利残高にマイナス0.1%の金利を適用する。
ここで、基礎残高とは、2015年1年間の日本銀行当座預金の平均残高(220兆円)から所要準備(約9兆円)を引いた部分(約210兆円)である。マクロ加算残高とは、所要準備額(約9兆円)+貸出支援基金・被災地支援オペ(2016年導入時約30兆円)+マクロ加算額(年間80兆円、3か月ごとに見直し)からなる。政策金利残高とは、日銀当座預金残高のうち基礎残高とマクロ加算残高を上回る部分である。
下記図は当初の日本銀行当座預金が260兆円であった場合の概念図を示したものである。基礎残高は2015年を基準に210兆円とされ、マクロ加算残高は約40兆円から3か月ごとに20兆円ずつ、年間で80兆円加算される。残りの部分が政策金利残高であり、マイナス金利が適用される。
【図】