マーケットポートフォリオ(Market Portfolio)とは、世の中に存在するすべての資産からなる
ポートフォリオのことである。
平均分散アプローチによれば、
分散投資を行ったとき、すべての投資家の持つ
危険資産の組み入れ比率は接点ポートフォリオになる。すべての投資家のポートフォリオを合計するとマーケットの時価総額と一致するため、マーケットポートフォリオと等しくなる。
マーケットポートフォリオは
CAPMを推定するときに用いられ、
TOPIXや
S&P500などを代理変数に用いることが多いが、理論的には、人的資本や不動産、
コモディティなど、すべての資産を含んだ概念であるため、実際に値を計測することはできない。そのため、CAPMの検証はできないとされ、これはロルの批判と呼ばれている。