信用協同組合(一般的に、信用組合と呼ばれている)とは、協同組織金融機関の1つであり、組合員の出資によって運営される非営利の金融仲介機関である。
主要業務として、預金業務、与信業務、為替業務を行っている。同様の主要業務を行う
銀行との大きな違いは、預金業務と与信業務を行えるのが原則、組合員に限定されることである。信用組合の組合員資格は、一定の地域内に居住地、勤労場所、事業所がある者しか得られない。また、事業者については従業員300人以下または資本金(出資金)3億円以下でなくてはならない。なお、事業所に関する制約は事業者の業態によって異なり、例えば卸売業の場合には従業員100人または資本金1億円以下の事業者のみ組合員資格を得ることができる。以上の組合員資格をはじめとした制約により、地域金融及び
中小企業金融の中心的役割を担う金融仲介機関の1つとして考えることができる。
信用金庫もまた、信用組合と同様に協同組織金融機関であるが、信用金庫は会員以外からも預金業務を行えることが可能であるなど、信用組合とは異なる点がある。