バリュー効果(Value Effect)とは、
割安株(簿価や配当、キャッシュ・フローに対して時価が低い株式)のリターンが
割高株(簿価や配当、キャッシュ・フローに対して時価が高い株式)のリターンを上回る現象を指す。
バリュー効果の発生の原因として、
リスクとミスプライシングの説明がなされている。
リスクによる原因については、業績不振が続く企業の株価が割安となっており、投資家は、倒産などの追加的なリスクに対してプレミアムを求めていることから、割安株のリターンが高くなると説明されている。
ミスプライシングによる原因では、投資家が過去の業績に外挿的に過剰反応を起こすことにより、バリュー効果が発生すると説明されている。投資家が、割安株に対してはより悲観的に、割高株にはより楽観的になることから、現在の業績がその後も続くと非合理的に考えるようになる。そのため、割安株はアンダーバリューされ、割高株はオーバーバリューされる。将来これらのミスプライシングが解消されることからバリュー効果が発生するという説明である。