支払機能とは、
貨幣の持つ機能の1つで、取引から生じる債権・債務関係をその支払いによって清算する機能で、「決済機能」とも呼ばれる。
支払機能は、
交換機能からの派生機能と解釈できる。これは、ある経済主体が、貨幣を媒介とする取引を通じ、自ら保有する財を売却し、これにより自ら望む財を購入した場合、この取引は財と貨幣の交換である「売り」と貨幣と財の交換である「買い」という2つの交換に分けられ、それぞれの交換は貨幣を媒介として終了することによる。
(参考文献)
花輪俊哉・小川英治,『金融経済入門(第2版)』,東洋経済新報社,2009年
晝間文彦,『金融論(第3版)』,新世社,2011年