価値貯蔵機能(Store of Value)とは、
貨幣が持つ本源的機能の1つで、貨幣が財・サービスに対する購買力を蓄えておく機能である。
貨幣を手に入れる時点と使う時点が異なる場合、その間に貨幣の価値が変動したり、減少したりすれば、貨幣的交換を安定的に行うことが困難となる。このため、耐久性が乏しく腐敗、摩耗する可能性がある商品は、価値貯蔵機能を持たない。また、株式や債券などの資産も、ある程度価値貯蔵機能を持つが、株価や債券価格の変動により、その価値も変動するため、その機能は限定的となる。
(参考文献)
花輪俊哉・小川英治,『金融経済入門(第2版)』,東洋経済新報社,2009年
晝間文彦,『金融論(第3版)』,新世社,2011年