為替介入におけるシグナリング効果(Signaling Effect)とは、通貨当局が為替介入を行ったという情報から、民間部門が通貨当局の目標とする為替レートの水準や将来の
金融政策の方向性に関するシグナルを受け取る結果、為替レートが変化する効果を意味し、アナウンスメント効果とも呼ばれる。
例えば、日本の通貨当局が、円売り・ドル買い介入を行うならば、民間部門は、これを、将来、通貨当局が円安・ドル高誘導のための金融緩和政策を行うというシグナルとして受け取るであろう。このとき、将来における為替レートの減価が予想されるため、現在時点において、自己実現的に為替レートは円安・ドル高となる。