アジア・ボンド・ファンド(Asian Bond Fund、ABF)とは、アジア地域における金融協力の枠組みを意味する。
1997年に発生した
アジア通貨危機において、アジア地域における自国通貨建て債券市場育成の必要性が認識された。このため、アジアの債券に対する投資家の認知度を向上させること、および、ABFの組成を通じ市場・規制改革を推進することを目的として、2003年6月、東アジア・オセアニア中央銀行役員会議(Executives' Meeting of East Asia-Pacific Central Banks、以下、EMEAP)において創設が発表された。
アジア・ボンド・ファンドでは、オーストラリア、日本、ニュージーランドを除くEMEAP加盟国・地域の政府および政府系機関が発行する国債および政府系機関債(準国債)を運用対象とする投資信託を組成し、これをEMEAPに加盟する中央銀行が共同で購入する。