裁定価格理論(Arbitrage Pricing Theory、APT)とは、裁定による収益機会が発生しないように、資産の
リスク・プレミアムを決定する理論のことである。
この理論の前提として、資産のリターンが、いくつかの系統的要因(ファクター)と、その他の当該資産に固有の要因とに分解できることがある。ここから、当該資産のリスク・プレミアムが、ファクターのリスク・プレミアム(Market Price of Risks)と当該資産のリターンのファクターに対する感応度(Quantity of Risks)の積によって導かれる。具体的には、下記式で表される。裁定価格理論は
Fama-French 3ファクターモデルなどの理論的基礎となっている。
【式】