イールドスプレッド(Yield Spread)とは、
社債と
国債などの債券同士や、債券と株式の利回りの格差のことで、割高・割安の判断を行う指標の1つとなる。
債券同士のイールドスプレッドは、残存期間が同じ債券同士の利回りを比較して、割高・割安を判断する。例えば、社債スプレッドは、社債利回りから、これと同じ残存期間を持つ国債利回りを引いた利回り格差である。通常、社債イールドスプレッドは、残存期間や
発行体の信用力などのリスクに応じて差異が生じる。
債券と株式のイールドスプレッドは、長期金利から株式益利回りを差し引いた利回り格差である。このイールドスプレッドが小さい場合は株式の利回りが債券の利回りよりも高くなり、株式が割安となる。逆に、イールドスプレッドが大きい場合は株式の利回りが債券の利回りよりも低くなり、株式が割高であると考えられる。