価値尺度機能(Unit of Account)とは、
貨幣が持つ本源的機能の1つで、交換される財・サービスの価値を、ある貨幣の数量で一元的に表示する機能である。「計算単位機能」とも呼ばれる。
物々交換経済において、様々な財の間で交換が行われるためには、交換される財の各々の組み合わせに対し、交換比率(相対価格)が決定されなければならない。
しかし、現実の経済には無数の財が存在しているため、交換比率(相対価格)も無数となる。このとき、価格という貨幣単位によって、財の価値を統一的な尺度で測ることができれば、様々な財の価値の比較が容易となるため、財の交換がよりスムーズになる。
(参考文献)
花輪俊哉・小川英治,『金融経済入門(第2版)』,東洋経済新報社,2009年
晝間文彦,『金融論(第3版)』,新世社,2011年