補償(Indemnification)とは、
M&Aの取引契約書(
株式譲渡契約書、資産/事業譲渡契約書等)に規定される条項の1つであり、一方の契約当事者が
表明保証条項、誓約条項等に違反した場合、それに基づき生じた損害、損失、費用を他方の契約当事者が補償することをいう。
取引契約書上の補償責任には、期間や金額の制限が付されるのが一般的である。金額の制限としては、上限(Cap)と下限(Basket)があり、下限はさらに、一定の下限額を超えた場合には当該下限額を超える金額のみ補償請求できるもの(Deductible)と、一定の下限額を超えた場合には当該下限額以下の金額についても補償請求できるもの(Threshold)がある。また、上記金額を計算する上で対象とする損害等を一定金額以上のものに限定する(De minimis)ことも一般的である。