ボード・ストラクチャー(Board Structure)とは、企業の取締役会の構造や特徴のことを指す。具体的には、
取締役の人数やその経歴・年齢、
社外取締役の人数比などが挙げられる。
取締役会は、モニタリング機能とアドバイス機能の2つの機能を有しており、
エージェンシー問題の解決や企業価値向上の手段としての役割が期待されている。このことから、取締役の背景、すなわちボード・ストラクチャーが企業の直面する問題に影響を与え、ひいては
企業価値に影響を与えると考えられる。
ボード・ストラクチャーは、各国の法律やコードによって規定される部分が多く、国によって大きく異なる。たとえば、現在の日本では、会社法が企業のボード・ストラクチャーの大枠を規定しており、日本企業は、
監査役会設置会社、
監査等委員会設置会社、
指名委員会等設置会社の3つから取締役会の類型を選択しなければならない。