パフォーマンス指標とは、投資の運用成果を評価するための基準である。投資のパフォーマンスは、何をベンチマークとして考えるか、何を
リスクとして考えるかによって、異なる指標が用いられる。
さらに詳しく
【ポイント】
投資の運用パフォーマンスは、単に獲得した収益だけによって評価されるべきではない。仮に10%の収益を上げたとしても、ほかの投資家や市場の成長が15%であったときには、この投資パフォーマンスはよくなかったと考えるべきである。このように運用パフォーマンスはベンチマークに比べてどれだけ多くのリターンを獲得できたかによって、評価されるべきである。株式投資の場合、ベンチマークには
日経平均株価や
TOPIXのような市場全体のリターンが用いられることが多い。
また、同じ収益を上げた場合には、その収益を上げるためにとったリスクが少ないほうが好ましい。
パフォーマンスの指標として、以下のようなものがある。
【表】
投資の運用パフォーマンスは上記のような定量的な評価だけでなく、定性的な観点からも評価が行われている。例えば、投資戦略が一貫しているか、どのような運用体制で行われているかといった観点から評価が行われる。また、銘柄選択のプロセスの透明性があるか、あるいはリスク管理のルールがあるのかといった運用のプロセスも評価の基準となっている。