短観(たんかん)とは、現状や将来の見通しを把握することを目的として、
日本銀行が全国の約1万社の企業を対象にアンケートを行う統計調査である。正式名称は「全国企業短期経済観測調査」。海外でも“TANKAN“の名で知られ、利用されている。
通常の統計では見ることの出来ない企業や金融機関の期待を知ることができる調査である。全国の資本金が2,000万円以上の民間企業と金融機関を対象に日本銀行が四半期ごとに発表を行っている。
短観では、業況感や雇用、設備投資計画、資金繰りなどに関して、「良い」「さほど悪くない」「悪い」といった3つの選択肢を用意して企業に質問し、「良い」の比率と「悪い」の比率の差をDI(Diffusion Index)として算出し、業種別・企業規模別に公表している。